【インタビュー】私がイギリスに来た理由&ワーキングホリデーで得たもの
はじめに
こんにちは。ロンドンにてワーホリ中の佐川です!いまは美容クリニックのマーケティングを担当していて、SNSにてロンドン美容&お役立ち情報を発信中です。
今回は私がイギリスに行こうと思ったきっかけや、ワーホリで得られたものについて話していきたいと思います!
ワーホリに行く前は何をされていましたか?
社会福祉学部を卒業後、地元の精神科病院に精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)として就職しました。簡単に言うと、入院の相談を受けたり、逆に入院している患者さんが退院してから地域で長く生活できるよう、環境を整える業務でした。すごくやりがいを感じて働けていて、新卒の職場に恵まれたなと思っています。
ワーホリに行ったきっかけ
ワーホリに行ったきっかけは?
大学2年生の時に1ヶ月だけイギリスのSheffieldに留学しました。その時に、いい意味で周囲に無関心で、例えば何を着ていても誰も気にしない文化に衝撃を受けました。また言語が違うことで、私が言いたいことは本当にこれであっているのかな?と確認しあう機会が多いのも、語弊を招きにくく、ありがたいなと思いました。そのことをきっかけに、漠然と日本以外の国で生活してみたいと思うようになりました。
なぜイギリスにしたんですか?
前述の通り、一度留学した経験があることが一番の理由です。特に、その時に周囲の方々にとても恵まれたこと、不便なことはあっても治安がよいと感じたことが大きな理由でした。あとはハリーポッターやシャーロックホームズが好きなので、そういう憧れももちろんありました!(笑)
ワーホリに行くまでの準備
どのような準備をしましたか?
あまり参考にならないと思うのですが、私はまさかVISAが当選すると思っていなかったので、2月に当選をいただいて、そこからの準備になりました。といっても、退職までの業務が慌ただしく、毎日オンライン英会話を続けた程度です。英語を話すことに対するハードルは下がったので、何もしないよりはよかったのかな、と思いますが……。(笑)
準備で大変だったことは何ですか?
私は渡英直前コロナに罹患してしまったので、療養期間は明けていたとはいえ、体調を整えるのがとにかく大変でした……。その中で最低限、病院に行って常備薬(私の場合はピルやアレルギーの薬など)をいただいたり、歯医者さんで虫歯がないかのチェックとクリーニングをしていただきました。イギリスでは診察料は無料ですが、ワーホリだと薬代はかかりますし、歯科代はとても高額なので、事前に済ませておくことをおすすめします。
イギリスでの生活
実際にイギリスに住んでみてどうですか?
渡英前は英語が通じるのかとにかく不安でしたが、移民の方もとても多く、完璧な英語でなくてもわかってもらえることが多いです。なので、臆せずとにかくコミュニケーションをとってみることで練習にもなりますし、自信がつくと思います。イギリスに住むことのデメリットとしては食が挙げられることが多いですが、私も完全に同意します(笑)。私は食にあまり興味がないほうだと思っていたのですが、渡英後半年を過ぎた頃に急に限界を迎え、自炊と日本食レストラン巡りに目覚めました……。またNHSの制度上、専門医にかかるのが難しいので、やはり医療制度は日本の方が優れていると感じます。反面、毎日同じ服を着ていてもなんとも思われなかったり、肌の露出が多い服も女性が当たり前に着ているところは日本にない生きやすさだと思います。またご年配の方や子連れのご家族に席を譲ったり、ベビーカーを運ぶのを手伝ったりしている光景をとても頻繁に見かけます。日本だと「手伝っていいものかな?」と考えてしまいそうな場面で、すぐに行動に移せる方が多いと感じます。日本人が色んなことを気にかける文化はとても大切だと思っているのですが、このような場面では周りを気にせず堂々と声をかけられるイギリスの文化は良いなとと思います。
1日のスケジュール
8:00 起床
今のお部屋は窓が広く、朝日で自然に目が覚めます。朝は美容プロテインを朝食代わりに飲んだら出発先日アウトレットでお得に購入できた、ロンシャンのMサイズトートバッグで通勤するのが最近の自分のご機嫌取りです(笑)
10:00 出勤
Oxford Circus駅から徒歩数分で職場に到着。時間がある時は隣のカフェで紅茶を飲んでから出勤することもあります。このカフェ、カスタードクロワッサンがクリームたっぷりで最高に美味しい! いつも追加で注文しようか迷いますが、節約のためにも我慢。(笑)
10:30 勤務開始
色んな美容機器について学びながら、SNS用のポストを制作。中国語が母国語のお客さまが多いのですが、母国語が英語のお客さまや日本人のお客さまが来られた際は直接対応したり、他スタッフの日本語を後から修正したりしています。
12:30 昼食
週に一回作り置きしている、まったく映えない丸ごと冷凍のお弁当をチンしていただきます。ロンドンの外食は高いのです……! とはいえ、たまには近くのカフェを散策することもあります。これも情報発信したら誰かの役に立つかもしれないし、という言い訳……。(笑)
昼食 番外編
本当にありがたいことに、ロンドンでの美容に興味がある在英日本人の方からSNSで連絡いただけることが増えています。時には一緒にランチやお茶をして、色々教えていただいたり、私がお伝えできることはお伝えしたりする機会も作っていただき、日に日に充実していて本当に感謝です!
13:00 勤務再開
午後からは忙しい時間帯です。次々にお客さまが来られるので、ご案内や細々とした準備を進めていきます。私はまだまだひよっこなので、先輩方に教えていただきながら、できることをさせていただいています。皆さん本当に優しくてテキパキされていて、何より美容への関心と知識がすごい! 尊敬しています。
17:00 退勤
やっとお仕事が終わる頃には、外はもう暗くなってきています。いつもロンドンの夜景はきれいだなぁとしみじみ思いながらの帰り道。
18:30 ヨガorピラティス
ロンドンに来てから運動をさぼりすぎて、体調(と、ついでにフェイスラインも……)を崩してばかりの日々。これではいけないと、Class Passという色んなスタジオを予約できるサービスを利用して、仕事終わりに色んなエクササイズを試してみています。立っているだけでも疲れやすさが全然違ってびっくり(いままでどれだけさぼっていたのか)。もし一つに絞るとしたら、推しのヨジャドルもやっているというリフォーマーピラティスを続けてみたい!
20:30 帰宅・夕食
いい感じに体もほぐれて、帰宅。ロンドンは比較的治安がよいので、この時間でも特に怖い思いをしたことはありません。とはいえ油断は禁物なので、用心してくださいね。
帰ったらまず冷凍していた(これまた映えない)お弁当か、作り置きしておいたサラダパスタを準備。その間に秒速で服を着替えて、いただきます! ちょっと甘いものが欲しいときは、ヨーグルトにりんごを角切りにして投入して、さらにハチミツをかけて食べると満足感もあっておすすめです。ちなみに、ロンドンでは色んな種類のハチミツが見つけられて楽しいですよ〜!我こそはハチミツ好きという方、ぜひおすすめを教えてくださいね。
21:30 おうち時間
シャワーを浴びたらまったりタイム。電気毛布のスイッチを入れて、iPadとスマホを持ってベッドへログイン。主に自分のSNS用のポストを作っていることが多いです。眠くなったら寝るスタイル。今日もおつかれさまでした〜!
ワーホリで得たもの
ワーホリをして変化はありましたか?
言語学校に少し通った後、特にやりたいと思える仕事が見つからず、英語力の向上のためにレストランでアルバイトを始めました。職場の方にもお客さまにも恵まれ、とても楽しく充実した時間でしたが、日本でできないことをやりたいという思いがありました。そこで、日本にいたときから興味があった美容クリニックに応募し、レセプショニスト兼日本人向けマーケターとして採用していただくことができました。まだパートタイムで目標達成とはいきませんが、趣味を仕事にできたことで、この分野でロンドンにいる日本人の方の役に立ちたい!という思いもより強くなったことで、日本にいたとき以上にとてもアクティブに過ごせるようになりました。また業務が日々手探りなので、どうやったらもっとわかりやすいか、お客さまの利益になるのか、自分で1から考える力がついたと思います。仕事以外でも、慣れた日本とは違って、イギリスではイレギュラーな事態がたくさん起こります!(笑)そこでパニックにならず、若干の諦めの境地に至ったこともまた成長のひとつかもしれません……。(笑)
これからワーホリに行く方へ
ワーホリを考えている方へのメッセージ
YMSビザが先着順になることで、行きたい方が行きやすくなる代わりに、「なんとなく申し込むだけ申し込んでみようかな?」という私のような気軽さでは申し込めなくなったのかな、と思っています。ただ、人生の中の2年間はあっという間です。それを終えて日本に帰ったとして、10年20年先にその2年間の影響が大きく現れる方は少ないのではないでしょうか。それに、ワーキングホリデーは帰りたいと思えばいつでも帰ってこられます!別に大きな目標がなくても、少しだけ海外で生活してみたいくらいで申請していいと私は思っています。YMSビザは年齢制限があります。もちろんその先も海外に住む方法はありますが、このビザが使える権利は今しかありません。もっと気軽な気持ちでワーホリに来てくださる方が増えれば嬉しいです。皆さんにロンドンでお会いできるのを楽しみにしています!
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